旅
さてさてフィレンツェ3日目は、自由行動の日である。 夕飯のときにまた集合ということで、朝から三人は思い思いの場所に出かけていった。僕はまずA藤くんとサンタ・マリア・ノヴェッラ教会に向かう。 この教会の経営する薬局は、教会からは離れた場所にある…
閑話ということで、今まで書けなかった雑感など書いてみようと思う。(1)イタリアのファッションイタリアとは誰もが認めるように、服装にかけては敏感でハイセンスな街である。 子供ですら、親の買ってきた服は黙って着ないという。見られるということに非常…
11:45AM、ボローニャ。 ものすごい混雑である。今日は平日のはずなのに、ここボローニャ駅には所々にスーツケースを引きずりまわす人の列がそこかしこで生まれている。 耳を澄ますと、英語をしゃべっている人が多い。アメリカは今日から長期休暇でも入るのだ…
リアルト橋を渡ったガレリアにあるカジュアルなリストランテ。 ピアチェンツァで先生から教えて頂いた通り、1/2Lのハウスワインを飲む。 meso, rosso, vini della casa.と言うと、わかったというような顔をされ、小さなデキャンタが運ばれてくる。今回のメニ…
朝9時。快晴の空の下、教会や公園の側を15分ほど歩くとその病院はある。手術室に入ると、僕の顔を見たジョージ・クルーニー似の麻酔科医が手を上げて 「Tomoro, qui!」 と叫ぶ。トモユキという名を昨日教えたら、そういう風にあだ名を付けられてしまったのだ…
ヴェローナ、ボローニャは思い切って省略してしまいます。 時間があるときにまたふりかえってみます。 さて、ピアツェンツァに到着したのである。ここは我々の目的とする、Gruppo Otologicoのある街である。 権威としてその名を轟かす、マリオ・サンナの手術…
「ここかあ」 誰が言うともなく、ため息が出てきた。B&B al filalmonico。 案内された部屋にはソファが一つ、エキストラベッドが一つ…そして、中央にダブルベッドが一つ。 我々は一瞬凍りついた。We are all men, not gay. 出発前の仙台で、インターネットで…
朝食をとってから、部屋に戻ってスーツケースの荷物を詰め直す。 新しく買ったモノなど無いはずなのだが、なぜか嵩が増している。 空いた時間を使ってA藤くんは弓の練習をする。僕はブログを書く。モンキーはMTVを観る。 今日は電車でヴェローナに向かう。ミ…
食後はスフォルツァ城へとのんびり歩き出す。 ここはレオナルドが天井画を描き、ミケランジェロの4体目のピエタが置いてある。 緑の雑草で覆い尽くされた巨大な城の堀には、カタパルトに使われた投石がいまだに積み上げてあった。ミケランジェロのピエタで最…
夜中に誰かの携帯電話が鳴っていたらしいのだが、目を覚ましたのは一人だけだった。皆が目を覚ましたのは朝の7時。荷物を整理し、着替え、諸々の支度を済ませて朝食を食べにゆく。僕はチーズとハムと白パンとスクランブルエッグ。残念なことにサラダはなかっ…
ブエラ美術館。 学生あるいは観光客達が中庭に腰掛けてぼーっとしている。 中央には像がある。偉そうだ。いろんな人がその像の下で写真を撮っている。 何かを権威付けて過去に残すという意味では石像はもってこいかもしれない。我々は9ユーロ払って中に入る…
移動日である。成田からミュンヘンまで12時間のフライト。『英国王のスピーチ』がやっていて、また観てしまった。劇場のを合わせてこれで二回目である。何故だか訳が微妙に変わっていて、それはそれで面白かった。 ヨーロッパまで行くのは、長時間で本当に大…
こんな日に限って久々にぶちかましてしまった。 予定起床時刻を大幅に超える寝坊。 早めに東京に到着して、買い物でもしようかと思っていたのだが。こんな時に慌てるとロクなことがないので、時間をかけて準備をしてみた。 忘れ物ないように確認して…。 さよ…
不思議なのは出発が近づくにつれて、どこか落ち着かなくなってくることだ。こういうとき僕は漠然と不安な気持ちになる。後輩が、合コンの直前ってテンション下がりますよね、と言っていたけどそれに近いかもしれない。おそらく人は新しい環境に踏み出す時、…
準備は着々と進んでいる。明日の午前中、クロネコヤマトがスーツケースを集荷しにやってくるのだ。集荷した荷物は成田空港に運んでくれる。というわけで、今日中に荷物をまとめねばならなかった。色々買い足したりしなければいけなかったり、調べ物をしてい…