医学

香り

人間の感覚のうちもっとも表現しにくいのは嗅覚かもしれないが、ここ数日は何かと嗅覚が敏感だった。 香りについて書いてみようと思う。一昨日、自動車を走らせている途中に窓を開けると、春の香りが流れ込んできた。 それは日光で温められた土の香りという…

流浪の日々

ローマについてはまた機会がありましたら書きたいと思います。杜の都に帰還して一転、今週はロック&ロールISHINOMAKIで救急科実習です。そして来週から2週間は帰省して地元の病院の救急科で実習です。まったく移動ばっかりでぜんぜん腰が落ち着かないです。…

Gruppo otologico2 (6日目)

朝9時。快晴の空の下、教会や公園の側を15分ほど歩くとその病院はある。手術室に入ると、僕の顔を見たジョージ・クルーニー似の麻酔科医が手を上げて 「Tomoro, qui!」 と叫ぶ。トモユキという名を昨日教えたら、そういう風にあだ名を付けられてしまったのだ…

Gruppo Otologico(5日目)

ヴェローナ、ボローニャは思い切って省略してしまいます。 時間があるときにまたふりかえってみます。 さて、ピアツェンツァに到着したのである。ここは我々の目的とする、Gruppo Otologicoのある街である。 権威としてその名を轟かす、マリオ・サンナの手術…

さあ進路を決めよう(1)

医学部を卒業し、国家試験を合格すると、晴れて医者を名乗ることができる。で、現在の日本の法律では、医学部卒業した人には2年間の臨床研修というものが義務付けられている。要は新人の研修期間である。比喩の限界を無視して表現するのなら、某ハンター漫…