旅支度

準備は着々と進んでいる。

明日の午前中、クロネコヤマトがスーツケースを集荷しにやってくるのだ。

集荷した荷物は成田空港に運んでくれる。

というわけで、今日中に荷物をまとめねばならなかった。

色々買い足したりしなければいけなかったり、調べ物をしているつもりがいつの間にネットのさざ波をサーフしていたりして、作業は予想以上に難航した。

本日中に終えられたのはまさに小さな奇跡であった。



一番悩んだのは洋服。今でもスーツケースを開けて中身を点検したくなるほどだ。

イタリアはいま仙台と同じ、あるいはもう少し暖かいくらいの気温、つまり20度半ばほどとのこと。

こういうのは一番困る。暖かくなれば長袖は暑すぎるし、かといって少し寒くなれば上着が必要だろう。

その上、2週間もの海外旅行というのは経験がないので、どのくらい持っていけばいいのかわからない。

しかし旅行の原則は何と言っても『荷物は極力軽く』すること。

まあ風呂の中で洗濯しようという話になっていたから、2週間分持っていく必要はない。

5日分…だと多すぎるのだろうか。そもそも何日分というカウントをしていないのだが。



着替えとしてまず用意したのは下着、カットソー、ジーンズ、秘伝の寝間着(これは後々お伝えします)。

問題は上半身である。

ボタンダウンのシャツは必要なのか? でもどうせ高い店には行かないだろうし…スニーカーだし。

七分ってEU的にかっこ悪くないか? 半袖のポロシャツはやっぱ寒くないか? ウィンドブレーカーは必要なのか?etc...

寒暖の問題に加え、色の問題が出てくる。こちらでピンク、あちらでネイビー、あそこにベージュ、この紫はいらないだろうか…。

地中海の明るい日差しには、やはりラテンな色がいいのだろうか? などと真面目に考えている自分がいた。



この軟弱野郎! 日本男児がそんな些末な問題を気にするのか。

しかし我々が初日に足を踏み入れるのは、かのパリ・コレクションと双璧をなす…そう、ミラノである。

リーダーY田氏などは、2月の時点ですでにビビっていた。『ミラノ…あんなお洒落な街、私が行っていい場所ではありません。下手したら追い出される!』

我々とんぺー勢はホームタウン仙台でどう見られているか、それは言わぬが華である。いわんや、ミラノをや。

ミラノで嫌な思い出を作らないためにも、多少のおしゃれは気にかけたほうがいいかもしれない。

少なくとも、レストランで飯を食っていて、浮かない程度に。といっても飯すら自炊する可能性もあるのだが。




本当にどうでもいい問題である。書いていてつくづくそう思った。



さて洗濯には石鹸、ロープ、ハンガーが必要である。こういうのはドンキホーテ、あるいはヨドバシカメラに置いてある。

洋服は圧縮袋で押しつぶす。実家からRIMOWAの高ーいスーツケースを拝借したが、その半分も使わないでいる。

ちなみに僕が参考にしたHPはこれ。親切なHPでございます。

http://www.tabig.com/



あとは手荷物をいかに軽くするかである。

iPadsony Nex-3という、二つの電子機器が鍵を握る。

まあ後で考えよう。